BRISK PREMIUM LGS SPARK PLUGの特徴





前回の続きです。

チェコのメーカーブリスクが製造する高性能プラグ、BRISK PREMIUM LGS SPARK PLUGをスポーツスターに装着することになりました。
上の画像のようにプラグを真横から見ると、中心電極が先端に来ているのがよく分かります。



プラグの突出量も大きく、これまで使用していたNGKのイリジウムプラグ、絶縁体突き出しタイプの「DCPR7EIX」よりもさらにピストンに近い位置にプラグ先端がきます。
ブリスクLGSはそのプラグ先端が中心電極になっているということですね。





外側電極は4極あり、中心電極をぐるりと囲むように配置されています。
ブリスクLGSプラグは特殊な電極の設計と広い電極間ギャップによる点火能力の高さが最大の特徴なのですが、驚異的なロングライフ性能も併せ持っています。

火花は中心電極から外側電極4極全てに飛び、その外側電極ひとつひとつが幅広で分厚いので、標準プラグではありえないほどのロングライフ性能、というのも納得です。物理的に耐摩耗性に優れたデザインとなっているのです。






プラグの真上から、燃焼室内でいうとピストン側から見た時に、火花を遮るものがなにもありません。
標準プラグの場合は外側電極自身が火花を遮るように配置されているのですが、ブリスクLGSは火花が丸見えです。
燃料に着火する際に360度周囲の混合気を遮るものがなく、ロスがないので、燃焼に対して理想的な形状と言えるでしょう。

電極間のスパークは、丸みを帯びた絶縁体(燃焼室側、中心電極を囲む白い部分)の表面に沿って滑るように流れていく設計になっていて、空気の層(圧縮された混合気の層)を通る際に、標準プラグよりも少ないエネルギーでスパークを発生させることができるようです。
BRISK USAの説明によると、「電極間のスパーク行程の約2/3は、絶縁体の表面に沿っている」とのことで、このあたりの設計が広い電極間ギャップにおいても確実な火炎形成を実現可能にしている鍵なのだと思います。





上の動画はBRISK USAによるLGSプラグの放電の様子を収めたものなのですが、スパークが絶縁体の表面を沿うように湾曲しているのが分かると思います。
中心電極から360度四方八方にスパークしている様子もよく分かりますね。

長く大きな火炎核は着火に有利です。小型のライターで火を点けるのと大型のバーナーで火を点けるのとでは対象物の燃焼に差があるのと同じで、火炎核が長くて大きいほど燃焼室内の混合気とより多くの接触をもたらし、より広い範囲での着火を可能にします。

また、中心電極から360度四方八方にスパークしていることも同じく着火に有利に働きます。
燃焼室内では混合気が濃い領域と薄い領域があり、それらが常に異なる場所へ動いているのですが、LGSプラグはプラグ周辺の混合気の最も濃い領域で放電するようにデザインされているのです。

結果、より早く、より確実な点火、そして燃焼を可能にしているということですね。



スポーツスターへの装着はまた次回・・・。



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